エコマネー宙塾では、本格的にエコマネーをスタートする前の、試験的な取り組みとして、すでにポイントカード形式のエコマネーを発行しています。すでにポイントカードをお持ちの方は、宙塾特製オリジナル梅干しなどの取引が出来ます。また、子供たちには図書カードなども引換しております。最近は、菜の花プロジェクトの作業時に野菜などを提供してくださる近所の方がいるので、ポイントと引き換えています。心のお金なので、お気持ちでお互いに気持ちよく交換いたしましょう。そのほか、こんなものが欲しいとか、あんなことがしてあげられるとか、お話しくだされば、いろんな人的交流が 生まれ、また眠ってしまったままの品物、技術、サービスなどを生き返らせることができると思います。
世の中には必要とされている仕事や品物はいっぱいありますが、経済的価値が無かったり、採算が取れないことに関しては、企業は手をつけようとしません。
その結果、経済価値のあるものだけが優先され、住みにくい味気ない社会になっています。企業には能率の悪い人間は必要とされませんが、地域にはいろんな人間が暮らしています。乳幼児も、お年よりも、障害者もいらっしゃいます。それが地域なのです。その中でみんなが暖かい目でいろんなサービスや物を流通していく仕組みを作りたいと思っています。アメリカドルに連動したお金だけをサービスや物の交換手段として持つことは、あまり住みやすい社会のためにはよくないことでしょう。
エコマネーの仕組みは何も難しいことは有りません。「こんなことならいつでもしてあげるよ」とか「こんなものがいる人はいませんか」とか、あるいは「こんなことしてくれる人はいませんか」といったことを「ぞら」通帳を持っている、心優しい方々の間で、取引する二人が納得したら成立するサービスや、物の交換です。
もちろんそんなものを使わずに、お互いにしてあげたり、もらったりの関係が成り立つようになれば、その二人の間では、もう「ぞら」は必要ないかもしれません。
そんな関係がどんどん作られていくと、本当に素敵な社会になっていきますね。人が安心して暮らせる社会、持続可能で夢や希望が持てる社会、それを目指していくことが最終目的なのです。私たちは教育というものを軸に、そういう社会の実現に向け、活動をしていきます。エコマネーはそのための道具のひとつに過ぎません。
基本的な考え方
先日、地域通貨として有名な「おうみ」の関係者に会ってきました。 その立ち上げに大いに関わった方が奈良にいらっしゃったのです。
彼との話し合いの結果をまとめてみました。
・・・と。
大変共感がもてました。我々が行っていかなければならないのは民間主導型の教育機関であり、環境団体であり、地域のみんなでどのように住みやすい安全な環境を作っていくかというまさに自治の問題であると思います。そういう意味でも、エコマネー・地域通貨について勉強していくべきだと思いました。
地域通貨という言葉は単にお金の代わりに地域で使えるいわば藩札の意味が大きく含まれているので、お金ではかれないものやサービスについての心のお金としての役割を果たすものを、エコマネーという言い方で区別する考え方があります。(エコマネーを地域通貨の一種としてとらえる考えもある)
エコマネーとは、エコロジー・エコノミー・コミュニケーションマネーの略だそうです。
学校の総合教育の場で、みんなでお金の本来の意味を考え直す授業など子どもたちの作ったエコマネーを使って、体験的に学習してもらえないかと思っています。
宙塾もポイントカード形式のエコマネーを発行して、塾生達が植えた無農薬 野菜を取引したり、会員などから提供いただいた品物や手作り作品などをバザーで取引したいと思っています。エコマネーに関心のある人は是非宙塾の試みにご協力ください。例えば町の商店などにもご協力いただいて、奈良公園などをきれいにする行事の参加者にエコマネーを発行し、期限付きで、契約した店で使えるなど、町のため、環境のためによいことをすると得なことがいっぱいあるような試みをしたり、いろんなことを考えていきましょう。
あるいは、会員だけのメーリングリストを作って、その中でしてほしいことや、ほしい品物、自分がしてあげられること、もらって欲しいものなどをのせる作業をしてくれる人など、エコマネーで地域を社会を変えていこうと思っている人の協力を必要としています。
NPO法人 宙塾 黒飛啓
詳しくは、宙塾(TEL0742-24-1618)までご連絡ください。